電気代は毎月必ずかかる固定費なので電気代を下げることは節約にとても有効な手段です。ただ電気代を節約するために電気をこまめに消すだとかLED電球に変えるなどでは効果は薄く、初期費用もかかってなかなか節約につながりません。
そこで電気代を節約するために最も有効な方法が電力会社を切り替えることです。ただ電力会社を切り替えると言っても電力会社もたくさんありますよね。電力自由化という言葉だけ先走りして各社CMもたくさん打っていますが、いまいちわかっていないという人もいるのではないでしょうか。
この電力自由化を利用して電力会社を切り替えると電気代が年間で5万円も節約できてしまうのです。今回は電力会社を切り替えることで5万円の節約ができる理由を解説します。
・電気代の節約におすすめの電力会社
・電気代を年間5万円節約できる理由
・電力会社を選ぶコツ
目次
電気代の節約におすすめの力会社
電気代が年間5万円も節約できるおすすめの電力会社をまずご紹介します。
それは「エルピオでんき」と「HISでんき」の2社です。
電気代の節約額がわかりやすくなるように価格.comで節約額上位5社として表示された各社の料金体系を比べてみました。東京電力をベースに500kWhを利用した場合の料金を比較しています。結果的にはHISでんきが一番安くなりますが、各社について説明します。
40Aで契約している人はエルピオでんきがおすすめ
当初、我が家ではエルピオでんきを契約していました。我が家はおよそ築50年の古いお家で比較的寒いエリアなので電気代がかなりかかります。エルピオでんきにしたことで電気代がかなり下がりました。
エルピオでんきはLPガスを販売している企業で電力自由化に伴い電気の販売も始まりました。通常でも東京電力より安いのですがLPガスとセットで契約するとさらに100円引きになります。
エルピオでんきの特徴は月々で実施しているキャッシュバックキャンペーンです。2万円キャッシュバックを定期的に実施していて安価+キャンペーンを合わせると電気代がかなり安くなります。
40Aの契約の場合、東京電力では年間197,148円がかかりますが、エルピオでんきでは年間167,721円になり3万円安くなります。さらにキャンペーンで2万円戻ってくるので年間5万円の節約になります。
電気の契約が40Aのご家庭ではエルピオでんきがおすすめです。
50Aで契約している人はHISでんきがおすすめ
HIS電気は旅行会社であるHIS(エイチ・アイ・エス)のグループ会社であり、「ハウステンボス」から作られる新たなエネルギー事業として誕生しました。
なんと50Aと60Aの契約(プライムシリーズ)に関しては基本料金が東京電力の半額となり、従量料金も23.54円で一律となり、かなり低価格な電力会社です。
契約が50Aの場合に東京電力は年間200,580円かかりますが、HISでんきは149,820円になります。キャンペーンなしで5万円も安くなるのです。
キャンペーンなしで安くなるということは毎年5万円安くなることになります。契約が40Aの人も50Aに変更してHISでんきに切り替えるのが一番安くなります。
すでに50Aもしくは60Aの契約の人はHISでんきに切り替えをおすすめします。
電力会社を変更して年間5万円の節約ができる理由
なぜ年間5万円も電気代を節約できるほどの低価格で電力を提供できるのか気になりますよね。その秘密は「新電力」にあります。
東京電力など地域で決められていた電気事業者以外でも電気提供が可能になったことを「電力自由化」と言います。その電力自由化によって電気提供が始まった電力のことを新電力と言います。
電気事業者以外が電力を提供する方法が2つあり、それぞれの方法で低価格を実現しています。
自社発電で低価格を実現している
ひとつめが自社発電での電気販売による低価格化です。HISでんきがこの方法での電力提供になります。
電気事業者以外に製鉄会社や製紙会社などはもともと自社で電力を発電していました。それらの企業が自社で利用する電力以上の電力を発電して販売をしています。
もともとが電気事業者から買うより低価格に抑えられることを理由に自社発電していたのです。これを販売すれば電気事業者よりも低価格での電気供給が可能になります。
卸を受けることで供給元の営業コストが下がる
ふたつめが営業コストの削減による低価格化です。エルピオでんきがこの方法での電力提供になります。
既存の電気事業者から電力を購入して一般家庭に売るという方法を取っている事業者があります。この場合は電力供給をしている大元の事業者は変わりません。
この販売方法をするメリットは2つあります。
・大元の電気事業者が電力販売のための営業コストがかからない
・仕入れた企業は自社サービスをセットした提供ができる
営業コストを抑えた価格で電力を仕入れ、自社サービスとセット提供することで利益を取るといった手法です。例えば電気とガス、電気と携帯電話、電気とインターネットなどが、そういったセット販売になります。
セットで契約をしているとサービスの解約率も下がるので企業側にはメリットが大きいのです。
節約できる電力会社を選ぶコツ
新電力で電気代が安くなるのはわかったけど、どういう電力会社を選べば良いかわからないという人も多いかと思います。
電力会社を選ぶ基準は3つです。
電気を多く使う人は従量課金の価格を下げる
電気の使用量が多いという人は従量料金の価格を確認しましょう。
契約によって一度に使えるA(アンペア)数が変わり、一般家庭だと10A~60Aまで契約が可能です。A(アンペア)数がいくつなのかによって基本料金は変わります。
そこから電力の使用量によって従量料金の価格が変わりますので、この従量料金の価格がとにかく安い電気事業者を選びましょう。
従量料金が安いものほど電気使用量が多い人にはお得になります。
電気をあまり使わない人はセット割で基本料金を下げる
電気をあまり使わないので従量料金が下がってもあまり安くならないご家庭には、他サービスとセット契約することで割引が受けられるセット割を提供している企業を選びましょう。
新電力であれば基本的に電力は安くなります。さらにセット割にすることで毎月固定額の割引を受けることができます。
セット割には請求を他のサービスと一本化出来るというメリットもあります。ガス会社や携帯会社、ネット事業者など全てまとめると割引価格も大きくなっていきます。
当てはまらない人はキャンペーンで選ぶ
電気もあまり使わないし、セット割ができるサービスが無いというエリアに住んでいるという人は電力会社が提供しているキャンペーンで選びましょう。
新電力になり電力会社は各社で契約を獲得するためにキャンペーンを実施していています。エルピオでんきの2万円分キャッシュバックがその例です。
新電力に変更すると基本的に電力は安くなります。選ぶ基準に差をつけるにはキャンペーンでよりお得なものを選ぶようにしましょう。
電力会社を変更する方法
新しい電力会社に連絡するだけ
新電力への切り替えに必要なのは過去の検針票だけです。あとは新しい電力会社に連絡をしましょう。
電話をして切り替えの旨を伝えると「お客様番号」と「供給地点番号」を聞かれます。この2つの情報があれば残りの切り替えの手続きは新しい電力会社が調整をしてくれます。
とても簡単ですよね。
ただし、すでに電力会社を切り替えていてさらに切り替えるという場合には企業によって違約金が発生する場合がありますので注意が必要です。
スマートメーターに切り替わる
新電力の電力会社に切り替えると検針機がスマートメーターという最新の検針機に切り替わります。
スマートメーターは今後、全家庭が切り替わっていくことになっています。スマートメーターになると遠隔で電気料金がわかるようになり、家庭でもスマホやPCなどで電力の使用量がわかるようになります。
日ごとの電気使用量が翌日には確認できるので、少し電気を使い過ぎていたりなど日々の使用量を確認出来て節電の見直しにもなります。
まとめ:電気代を節約するならHISでんき
新電力で電気の価格競争は激しくなりました。
価格競争が激しくなれば消費者がメリットを受けることが出来ます。そのメリットを電力会社を変更するだけで享受できます。一度見直すだけで毎月必ずかかる費用が簡単に下がります。
まだ電力会社を変えていないという人は他の電力会社の料金を見てみてはいかがでしょうか。
50Aの契約にしてHISでんきにすることをおすすめします。
電気代が安い電力会社の参考情報
エルピオでんき
エルピオは50年以上にわたってLPガスの供給をしてきた会社で、電力自由化で電力の供給も始めました。
基本料金と従量料金が共に安く、ガス契約とセットすることで毎月100円が引かれます。さらに高額なキャッシュバックキャンペーンがついていて、キャンペーン分を含めるとエルピオが一番お得になります。
ただしガスはLPガスなので都市ガスの人はそのまま切り替えるということが出来ないので注意が必要です。
HISでんき
HISでんきは旅行会社であるHIS(エイチ・アイ・エス)のグループ会社であり、「ハウステンボス」から作られる新たなエネルギー事業として誕生しました。
なんと50Aと60Aの契約(プライムシリーズ)に関しては基本料金が東京電力の半額となり、従量料金も23.54円とかなり安い価格設定となっています。
電気使用量が多いご家庭には一番安い電力会社と言えます。40Aより50Aの方が安く利用できるので50Aに切り替えてから、HTBエナジーのプライムシリーズに契約変更しましょう。
個人的にはHISでんきが一番おススメです。
四国電力
四国電力ではオレンジプランを比較対象にしています。
オレンジプランの価格設定が500kWhまでは定額料金で、以降は28.01円という従量料金の料金体系になっています。
定額料金だけを見れば安くはなりますが、実際には500kWhも使わない月や、500kWh以上使う月もあると考えると微妙なところです。
毎月500kWhちょうどを使用するというのであれば「四国電力がお得!」となるのですが、なかなかそうもいかないですね。
ピタでん
ピタでんでは使いたい放題プランを対象としています。
こちらも500kWhまで定額で、以降は27.50円の従量料金となっています。定額料金も従量料金も四国電力より安くなっていますが、同様の理由で節約にベストとは言えないという判断になります。
あしたでんき
あしたでんきは基本料金が無く、従量料金が一律で26円の電力会社になります。
キャンペーンを含まずに考えると40Aでは一番お得になり、基本料金が0円なので電気の使用量が少ない家庭にはお得な電力会社です。