日本では、その年の台風の発生順に台風1号2号3号…とつけていきますが、
実は、アジア一帯では台風にそれぞれ名前が決められているのです。
この記事では、アジア台風の名前の決め方と由来、2020年の台風の名前、アメリカのハリケーンの名前についてもご紹介します。
目次
台風とは
台風とは、北大西洋または南シナ海で発生した熱帯低気圧が最大風速17m/s以上になったものを呼びます。
ちなみに、ハリケーンやサイクロンといった名前も聞いたことがあるかもしれませんが、これらは発生した場所によってハリケーンと呼ばれるのかサイクロンと呼ばれるのかが決まります。

台風は緑の部分で発生したものだけを指します。
台風の名前の決め方
日本では、気象庁がその年の台風の発生順に台風1号2号3号…と名付けていきます。
ニュースでも「台風〇号」と呼ばれるので聞き馴染みがありますよね。
しかしその台風には、実はちゃんと名前がついているというのをご存知でしたでしょうか。
2000年頃から東アジア地域の太平洋で発生した台風に関しては、
直接影響を受ける東アジアの14か国が加盟する台風委員会が名前を付けることになったそうです。
中国をはじめ、タイやベトナム、カンボジアなどのアジアの加盟国がそれぞれ10個ずつ、あらかじめ台風の名前を決定しています。
つまり、台風の名前はすでに14か国×10=140個決まっていて、それが順番に割り当てられるという仕組みになっています。
140個の台風の名前とその由来(意味)
140個の名前とそれぞれの意味はこちら(気象庁:台風の番号とアジア名の付け方)をご覧ください。
2020年の台風名はコレ
2019年の台風は29個発生し、「ファンフォン」で終わりました。
そのため、2020年の台風1号の名前は「ヴォンフォン」となります。
- 台風1号 ヴォンフォン
- 台風2号 ヌーリ
- 台風3号 シンラコウ
- 台風4号 ハグピート
- 台風5号 チャンミー
- 台風6号 メーカラー
- 台風7号 ヒーゴス
- 台風8号 バービー
- 台風9号 メイサーク
- 台風10号 ハイシェン
- 台風11号 ノウル
- 台風12号 ドルフィン
- 台風13号 クジラ
- 台風14号 チャンホン
- 台風15号 リンファ
- 台風16号 ナンカー
- 台風17号 ソウデル
- 台風18号 モラヴェ
- 台風19号 コーニー
- 台風20号 アッサニー
- 台風21号 アータウ
- 台風22号 ヴァムコー
- 台風23号 クロヴァン
- 台風24号 ドゥージェン
- 台風26号 スリゲ
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アメリカ(ハリケーン)の決め方について
アメリカは台風ではなくハリケーンです。
ハリケーンの名前は、Q、U、X、Y、Zを除いたAからWまでのアルファベット順の人名21種類のリストから名付けます。
そのリストは6セットあるので、6年でまた最初のリストに戻ります。
2020年のハリケーン名はこちら
- Arthur
- Bertha
- Cristobal
- Dolly
- Edouard
- Fay
- Gonzalo
- Hanna
- Isaias
- Josephine
- Kyle
- Laura
- Marco
- Nana
- Omar
- Paulette
- Rene
- Sally
- Teddy
- Vicky
- Wilfred
なぜ人名がつけられているかというと、「音声学的に数字より人名の方が覚えやすく、コミュニケーションも迅速かつミスが少なくなるから」という理由だそうです。
以前は全て女性の名前でしたが、1979年に男女均等に割り振ることになり、現在では男性の名前と女性の名前が交互に組まれています。
もしハリケーンが1年間で21個以上発生した場合(つまりアルファベットの名前で収まらなかった場合)は、ギリシャ文字の人名リストが用意されていて、それを使うということです。
ちなみに、被害が甚大なハリケーンはその名前を歴史に残すためリストから除外されます。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
まとめ
台風にはアジア諸国がそれぞれつけた名前がついています。
日本がつけた名前には、「コイヌ」「クジラ」「ウサギ」「コンパス」などがあります。
また、ハリケーンには人名がつけられるなど、台風やハリケーンの名前は意外なものが多くて面白いですよね。
8月5日現在、台風は4号まで発生しています。
次の台風5号の名前は「チャンミー」。
韓国が提案した名前で意味は「バラ」です。
チャンミーが発生した際には、このブログでも情報をお伝えしていきます。