ガス代は毎月発生してしまうものですよね。このガス代を節約できるとなれば、家計がかなり助かります。ガス代を少しでも安くするために料理の際やお風呂の入り方など、日々意識して地道に努力している人も多いのではないでしょうか。
慣れてしまえば地道に節約も苦ではないものの、一緒に住む家族までそうはいかないものです。でも実は地道な努力をする以外に、簡単に月々のガス代を下げる方法があります。それがガス会社の切り替えです。ガス会社の切り替えをしてしまえば地道な節約をしなくても自然と節約ができてしまうのでおすすめです。
この記事ではガス会社を切り替えるとなぜガス代が安くなるのか。ガス会社の切り替え方法とおすすめのガス会社をまとめています。ガス会社を切り替えたことがない人は、ガス代が下がる可能性大なので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ガス代の節約におすすめの電力会社
最初にガス代の節約におすすめのガス会社を紹介していきます。ガス会社を切り替えることで、どれだけガス代が下げられるのかをまず知ると切り替えのモチベーションにつながります。
おすすめのガス会社をいくつかご紹介していきます。実際にどの程度ガス代が節約できるのかも一緒に見ていきましょう。
HTBエナジーがおすすめ
私たちが実際に切り替えたのがHTBエナジーです。HTBエナジーは旅行会社であるHISのグループ会社で、HTBとは九州のハウステンボスからきています。ハウステンボスで発電された電気を一般家庭にも供給している会社で、電気だけでなくガスの提供もしています。
我が家では電気もHTBエナジーを利用しているため、ガス料金からセット割で102円/月が割引されます。電気代も50A以上の契約をしているご家庭であれば、基本料金が東京電力の半額で、従量料金も金額を抑えられているのでおすすめです。
HTBエナジーのガス料金と東京ガスのガス料金を比較したのがこちらです。
1カ月のガスご使用量 | 基本料金(円/件・月) | 従量料金(円/㎥) | |||
---|---|---|---|---|---|
東京ガス 一般料金 | HTBエナジー 東京プラン | 東京ガス 一般料金 | HTBエナジー 東京プラン | ||
A表 | 0㎥から20㎥まで | 759.00 | 736.23 | 145.31 | 140.94 |
B表 | 20㎥をこえ80㎥まで | 1056.00 | 1024.32 | 130.46 | 126.54 |
C表 | 80㎥をこえ200㎥まで | 1232.00 | 1195.04 | 128.26 | 124.40 |
D表 | 200㎥をこえ500㎥まで | 1892.00 | 1835.24 | 124.96 | 121.20 |
E表 | 500㎥をこえ800㎥まで | 6292.00 | 6103.24 | 116.16 | 112.67 |
F表 | 800㎥をこえる場合 | 12452.00 | 12078.44 | 108.46 | 105.20 |
(料金は全て税込み)
HTBエナジーでは、東京ガスの一般料金から3%を引いた価格でガスを提供しています。つまり、今、ガスが東京ガスを利用している人は、確実にガス代を3%節約することができるのです。さらに電気もセットでHTBエナジーを利用していれば102円が毎月割引されます。
月々のガス使用量は4人家族で平均43㎥とされています。では43㎥を使用した場合の料金を比較してみましょう。
HTBエナジー
1024.32円(基本料金)+43㎥×126.54円(従量料金)=6,465.54円
東京ガス
1056.00円(基本料金)+43㎥×130.46円(従量料金)=6,665.78円
東京ガスからHTBエナジーに切り替えるだけで毎月200円の節約ができ、電気もHTBエナジーにすれば毎月300円の節約になります。年間で3,600円が節約できると考えれば、意外と大きいですよね。
切り替えさえしてしまえば、意識をしなくてもガス代を節約することができるので、ぜひガス会社の切り替えを検討してみてください。
使用量が多い人は河原実業もおすすめ
河原実業はLPガスや都市ガスを中心に、ガスコンロなどを取り扱う事業者です。
河原実業の料金プランは基本料金が高めに設定され、その分、従量料金が低くいので使用量が多い人ほどガス料金が節約できるプランです。
1ヶ月のガス使用量 | 基本料金 | 従量料金 | |
---|---|---|---|
A表 | 0㎥から80㎥まで | 1,023.00 | 122.61 |
B表 | 80㎥をこえ200㎥まで | 1,188.44 | 120.54 |
C表 | 200㎥をこえ500㎥まで | 1,808.84 | 117.44 |
D表 | 500㎥こえる場合 | 4,195.84 | 112.67 |
(料金は全て税込み)
4人家族の平均使用量である43㎥で計算した場合が以下になります。
河原実業
1,023円(基本料金)+43㎥×122.61円(従量料金)=6,295.23円
東京ガス
1056.00円(基本料金)+43㎥×130.46円(従量料金)=6,665.78円
東京ガスと比べると月々370円ほど節約できることになります。
ただし、注意が必要なのが以下の2点です。
・ガスの使用量が少ないご家庭では節約にならない場合もある
・提供エリアが関東に限られる
ご家庭によっては必ずしも節約にならない可能性があることを注意して、検討してみてください。
ガス会社を変更することで節約できる理由
ガス会社を切り替えることで、ガス代を節約できることはわかりました。でも疑問になるのが「なぜ切り替えるだけでガスが安くなるのか」ですよね。
ややこしい縛りやオプションが必要など、面倒なものがあるのでは?と疑いたくなるもの。なぜガス会社を切り替えるだけで料金を下げられるのかをちゃんと知っておくことで、切り替えのハードルを下げることができます。
卸すことで営業コストが下がる
電力自由化に続き、ガスも自由化されたことで、多くの企業でガスを販売することができるようになりました。ガスが販売できるようになったと言っても、独自にガスを作って販売しているわけではなく、ガス自体の提供は東京ガスなどの既存のガス会社から提供されています。
そのため、何か不具合が起きてもサポートなどは既存の提供元である東京ガスが行います。つまりHTBエナジーと契約していても、使用しているガスやガス管などは東京ガスのものを利用していることになるので、品質などに違いは無いのです。
東京ガスなどの提供元から他の企業へガスを卸すことで、営業コストがかからなくなる分、安価なプランを設定できるようになっています。
セット販売で顧客単価が向上する
卸を受けた企業側としてはガスを提供することで多くの利益を受けることはありませんが、既存のサービスとセット販売することで顧客単価を上げることができます。例えば電気とのセットやガスコンロの提供などです。
セット販売することで顧客単価を上げるだけでなく、リピートや継続利用につながったり、営業の接点が増えることになるため、卸を受けた企業側もガスを販売するメリットが大きいのです。
節約できるガス会社を選ぶコツ
本記事でご紹介しているガス会社はエリアが限定されていたりするので、ご自身でガス会社を探す時のポイントをご紹介しておきます。
主にこの2点をチェックしていきましょう。
・基本料金と従量料金(単位料金)
・電気とのセット割
詳しく見ていきましょう。
基本料金と従量料金(単位料金)をチェック
ガスの料金プランは基本的に基本料金と従量料金(単位料金)の2つがあります。
基本料金 | 契約していればガスの使用有無にかかわらず発生する料金 |
---|---|
従量料金 (単位料金) | ガスの使用量に合わせて金額が設定されていて、使用した分だけ発生する料金 |
自由化で卸を受けて販売されているガスは、基本的には既存のガスプランよりも安く設定されていますが、ご家庭にあったガス会社を探す場合には基本料金と従量料金(単位料金)をチェックしましょう。
ガスの使用量が少ないご家庭では、基本料金が安いガス会社。ガスの使用量が多いご家庭では、従量料金(単位料金)が安いガス会社を選ぶと節約できる金額が大きくなります。
電気とのセット割も重要
ガスの料金プランだけでなく、電気とのセット割があるかもチェックしておきましょう。電気も切り替えることで節約ができますが、ガスと一緒にすることでさらに節約が可能です。
月々の料金だけで見るとA社の方が安くなるけれど、セット割を含めるとB社の方が安くなるということもあるので、セット割があるかは必ずチェックしましょう。支払いや契約が電気とガスで一本化されるのも手間が減るためメリットです。
ガス会社を切り替える方法
ここまでで、「ガス会社を切り替えれば純粋に月々のガス代が節約できる」ということがわかっていただけたと思います。一方で、「実際にガス会社を切り替えるのは手間なのでは?」と思った人もいるかと思います。ここからはガス会社を実際に切り替える方法をいていきましょう。
ガス会社を切り替えるために必要となるのは以下です。
・現在のガス会社名
・現在のガス会社でのお客様番号
・ガス供給地点特定番号
この3つがあればガス会社の切り替えができてしまいます。お客様番号やガス供給地点特定番号なんてわからないという人も大丈夫です。すべてガスの検針票に記載されています。つまりガスの検針票さえあればガス会社の切り替えはすぐにできるのです。
切り替えたいガス会社のHPで申し込みページに入り、名前や住所などの入力と一緒に検針票に書かれている情報を入力すれば申し込み完了です。
既存のガス会社の設備を使用するため立ち合いなどもなく、次回、もしくはその次の検針日から自動でガス会社が切り替わるという仕組みです。ネットで申し込めば自動で切り替わるのでとても簡単です。
まとめ
ガス代は毎月必ず発生する固定費です。地道に努力して節約するよりもガス会社を切り替えてしまえば、努力なしで節約ができます。
おすすめはHTBエナジーです。4人家族の平均使用量で比較すれば毎月およそ300円の節約になります。まだガス会社を切り替えたことがないという人は、ガス代が節約できる可能性大なので、ぜひ切り替えを検討してみてください。
次回の検針票を残しておけばネットで簡単にガス会社を切り替えられます。節約できる金額は少なくても、積み重なれば大きな金額になります。節約を自動化して理想のマイホームの資金準備や、たまの贅沢に回して生活を充実させてみてください。