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マイナンバーカードの健康保険証利用はいつから?保険証化するメリットとデメリット

マイナンバーカードが保険証として利用できるようになることはご存知でしょうか。マイナンバーカードの健康保険証利用はいつからできるのか。そもそも保険証として利用できるマイナンバーカードとはどういったものなのか。利用するメリットとデメリットを合わせてまとめました。

まだマイナンバーカードを取得していない人はこちらを参考に取得してみてください。

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マイナンバーカードの健康保険証化とは

マイナンバーカードは国内の全住民に付与された「マイナンバー」を記したカードのことで、最近では「マイナポイント」のキャンペーンが展開されていることで、利用者が拡大してきています。

マイナンバーカードを利用するメリットは様々あるものの、そのうちのひとつに健康保険証として利用できる機能が加えられます。病院や薬局で保険証を提示する代わりにマイナンバーカードの提示で診察や処方箋の受け取りができるようになるのが、マイナンバーカードの健康保険証化です。

いつからマイナンバーカードを保険証利用できる?

マイナンバーカードの健康保険証化は2020年8月7日から利用申込みが開始しています。実際に保険証として利用できるようになるのは2021年3月を予定しています。

ただし、利用開始時に保険証として利用できるのは全国の医療機関・薬局の6割程度が見込まれ、機能と合わせて順次拡大されていきます。

マイナンバーカードの保険証利用する方法

医療機関や薬局の受付にあるカードリーダーにマイナンバーカードをかざすだけです。マイナンバーカードをカードリーダーにかざした際に、マイナンバーカードに内蔵されたICチップ内のデータ「電子証明書」が読み込まれます。

この電子証明書の読み込みにより、どの公的医療保険に加入しているかなどの情報がオンラインでチェックできるようになるのです。ただし、このマイナンバーカードの健康保険証化を利用するには事前登録が必要になります。

マイナンバーカードの保険証利用する事前登録手順

マイナンバーカードの健康保険証化の事前登録は以2つの手順で完了します。簡単なのでチェックしていきましょう。

1.マイナンバーカードを取得する

まずはマイナンバーカードの取得が必須です。これからマイナンバーカードを取得する場合には申請から1か月程度は時間がかかるので早めに申請をしておきましょう。

詳しい申請方法は以下の記事を参考にしてみてください。

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2.マイナンバーカードと健康保険証を紐付ける

マイナポータルはマイナンバーカードを利用した公的手続きを可能にする、総務省が展開しているインターネット上のサイトです。手続きには「マイナポータルAP」というツールのインストールが必要となっており、利用には「マイナポータルAP」に対応するPCかスマホが必要になります。

▼マイナポータルAPのインストール▼
パソコン版
iOS版
Android版

インストールが完了したらマイナポータルのHPへアクセスして手続きを進めれば完了です。

≫マイナポータルへアクセスする

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マイナンバーカードの健康保険証利用のメリット

マイナンバーカードが保険証の代わりになることでどのようなメリットがあるかを見ていきましょう。実は意外にもメリットは多く、開始前の時点で6つのメリットがわかっています。

健康保険証として継続的に利用できる

わかりやすいメリットが保険証としてマイナンバーカードが利用できるということ。さらには通常の保険証の場合には環境の変化に合わせて切り替えが必要だったものが、マイナンバーカードでは保険証を切り替える必要がなくなります。

ただし、加入する公的医療保険の脱退や変更の際には、従来とおりの手続きが別途必要になります。

健康保険証を持ち歩く必要がなくなる

単純なメリットとしては健康保険証を持ち歩く必要がなくなるので、持ち歩くカードが1枚減ります。また他にも様々な書類を持ち歩く必要がなくなります。

・保険者証類(健康保険被保険者証/国民健康保険被保険者証/高齢受給者証等)
・被保険者資格証明書
・特定疾病療養受療証

これらの書類は持ち歩く必要がなくなります。いずれは運転免許証もマイナンバーカードに集約されていくでしょう。

受付を顔認証で自動化できる

マイナンバーカードの場合は医療機関や薬局などの受付に専用の端末を使い、カードをかざすと顔認証されて受付が完了するようになります。自動受付なので人との接触を最小限に減らすことができて、データも共有されるので何度も同じ説明をする手間が省けます。

また子どもの受診の場合には4桁の暗証番号で受付をすることができます。

4.限度額を超える医療費の一時支払いが不要になる

意外と知らない人も多いと思いますが、医療費には高額療養費制度というものがあり、月の医療費が一定画額を超えると超えた金額を支給してもらえる制度になっています。この高額療養費制度を利用するには窓口で一度支払いをした後に別途、手続きが必要になり、支給されるのにも少なくとも3か月程度は時間がかかります。

それがマイナンバーカードを利用した場合には、自動的に限度額を超える支払いが不要になり、面倒な申請も必要なくなるのです。医療機関にかかる頻度が多い高齢者や、医療費が高額になってしまう妊婦さんにはすごく便利な機能と言えます。

自分の医療情報を確認できる

マイナンバーカードを健康保険証として使えるようにしておけば、マイナポータルを使って自分の薬剤情報や特定健診情報を確認できるようになります。

同意することで、医師や歯科医師にも薬剤情報と特定健診情報をオンラインで確認できるようになるため、過去に使用した薬や検診結果などもデータで共有されるので、口頭で何度も説明する必要がなくなります。

このサービスの開始は2021年秋ごろの予定です。

確定申告の医療費控除が簡単になる

確定申告で医療費控除の申告をする際には、どこでいくら払ったなどの情報をまとめて申告が必要でしたが、マイナンバーカードを利用すればマイナポータルから自動入力できるようになります。細かく情報をまとめる必要がなくなり、簡単に確定申告ができるようになります。

またマイナンバーカードを持っていればオンラインで確定申告をすることもできるので、かなり効率化することができます。マイナンバーカードを持つことのメリットは以下の記事でもまとめているので参考にしてみてください。

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マイナンバーカードの健康保険証利用のデメリット

マイナンバーカードの健康保険証化には唯一デメリットがあります。

全ての医療機関で使えるわけではない

サービス開始時点では全ての医療機関や薬局で利用できるわけではないため、地域によっては健康保険証化のメリットを感じられない場合があります。ただし、少し先にはなりますが、2023年3月には全国の医療機関や薬局で利用できるようになります。

とは言え、順次拡大していくことになるはずなので、早めにマイナンバーカードを取得しておき、利用登録をしておくことに越したことはありません。

マイナンバーカードを持つことのデメリットは以下の記事でもまとめているので参考にしてみてください。

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マイナンバーカードの健康保険証利用による懸念点

マイナンバーカードの健康保険証化によって個人情報の漏洩などいくつか懸念点があります。思いつく点を確認しておきましょう。

マイナンバーは利用しない

マイナンバーカードを健康保険証として利用することで、個人情報が漏れるリスクが高まる可能性はありますが、国でもさまざまな策を講じています。

医療機関や薬局が使うのは、マイナンバーカードのICチップに保存されている「電子証明書」のデータだけなので、12桁のマイナンバーを利用しないため、情報漏洩があった場合にもマイナンバーが漏洩することはありません。

医療情報は洩れない

万が一、マイナンバーカードを紛失した場合にも医療情報が漏れることはありません。ICチップに保存されているデータには医療情報は入っていないためです。

マイナンバーカードを紛失してしまった場合には以下に連絡をしましょう。カードの利用を即時停止することができます。

▼マイナンバー総合フリーダイヤル▼
TEL:0120-95-0178
平日9時30分~20時00分
土日祝9時30分~17時30分

マイナンバーカードや電子証明書の更新時も健康保険証の利用再登録は不要

マイナンバーカードや電子証明書には有効期限があるため更新をする必要がありますが、更新時に健康保険証の利用登録は不要です。マイナンバーカードの更新さえしてしまえば継続して利用することができます。

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まとめ

マイナンバーカードの健康保険証化とは、健康保険証の代わりにマイナンバーカードが利用できる新しい仕組みです。

健康保険証化されたマイナンバーカードを利用するメリットは以下の6つです。

1.健康保険証として継続的に利用できる
2.健康保険証を持ち歩く必要がなくなる
3.受付を顔認証で自動化できる
4.限度額を超える医療費の一時支払いが不要になる
5.自分の医療情報を確認できる
6.確定申告の医療費控除が簡単になる

ただしサービスの開始当初は全ての医療機関や薬局で利用できる状態ではなく、2023年3月までに順次拡大されていきます。とは言え、マイナンバーカードを利用することで便利になることは間違いありません。

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