マイナンバーカードの申請をする人が増えてきていますが、申請後は即日受け取りができるのか気になるところです。本記事ではマイナンバーカードの発行で気になる以下の3点について解説していきます。
・マイナンバーカードが即日発行できるか
・マイナンバーカードの受け取りにかかる日数
・マイナンバーカードを最短で受け取る方法
順番に見ていきましょう。
目次
マイナンバーカードは即日発行できない
マイナンバーカードは給付金の申請やマイナポイントの付与を受けることができることから、すぐに発行をしたいという人が増えました。気になるのがマイナンバーカードを即日発行できるかどうかですが、結論から言うとマイナンバーカードは即日発行ができません。
全国どの自治体でもマイナンバーカードの即日発行はできません。マイナンバーカードに関する手続きは各自治体で行っていますが、実際には「地方公共団体情報システム機構」という機関がマイナンバーカードを発行していて、全国の申請がひとつの機関に集まる仕組みになっています。
そのため自治体にマイナンバーカードの発行申請を直接出しにいっても即日発行することができないのです。
マイナンバーカードの発行には以下のステップがあります。
・オンラインか郵送でマイナンバーカードの発行申請をする
・「地方公共団体情報システム機構」が申請内容を確認してマイナンバーカードを作成する
・自治体にマイナンバーカードが配布される
・自治体から申請者に「マイナンバーカードの交付通知書」を発送
・自治体でマイナンバーカードを受け取る
マイナンバーカードの発行までには上記の流れを踏む必要があるので、自治体に直接申請をしたからと言っても即日発行してもらうことができないのです。
マイナンバーカードの受け取りまで何日かかる?
マイナンバーカードは即日受け取ることができないことがわかりましたが、受け取りをするのに実際は何日かかるのでしょうか。
最短でも1か月はかかる
マイナンバーカードの発行は申請してから最短でも1か月はかかります。そのことは地方公共団体情報システム機構のHPでも明記されています。約3~4週間とされていますが、マイナポイントなどの施策があるため最近では申請者が増えていて発行に時間がかかります。発行まで1か月はかかると考えておきましょう。
マイナンバーカードは、当機構において交付申請を受付けた後、約3~4週間で発行し、各市区町村向けに郵便局への差し出しを行っております。(申請書に不備があった場合を除きます。)
その後、市区町村においてマイナンバーカードの交付のための作業が完了してから、交付通知書(はがき)が郵送されます。
なお、受取り可能日の取り扱いは市区町村によって異なりますので、交付通知書等の内容をご確認ください。
またマイナンバーカードの受け取りに必要な書類も同サイトで明示されているので、受け取りの際には忘れずに持参しましょう。忘れてしまうと受け取りができないので要注意です。
マイナンバーカードの受け取りに必要な書類は以下のとおりです。
・交付通知書 (はがき)
・通知カード (令和2年5月以前に交付を受けている方)
・本人確認書類(※)
・住民基本台帳カード(お持ちの方のみ)
・マイナンバーカード(お持ちの方のみ)
※本人確認書類とは
①住民基本台帳カード(写真付きに限る。)・運転免許証・運転経歴証明書(交付年月日が平成24年4月1日以降のものに限る)・旅券・身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳・在留カード・特別永住者証明書・一時庇護許可書・仮滞在許可書のうち1点②これらをお持ちでない方は、「氏名・生年月日」または「氏名・住所」が記載され、市区町村長が適当と認める2点
(例)健康保険証、年金手帳、社員証、学生証、学校名が記載された各種書類、医療受給者証
受け取りに予約が必要な場合もある
マイナンバーカードは約1か月で発行されますが、そこから受け取りに行く必要があります。受け取りは基本的に自治体の窓口が開いている平日になるため、平日には受け取りに行けないという人もいますよね。
自治体によっては土曜日でもマイナンバーカードの受け取り手続きの対応をしている地域もありますが、土曜日の受け取りの場合の多くは予約が必要になります。土曜日に受け取りを希望する人が多いため、この予約がなかなかとれません。その場合にはマイナンバーカードが1か月で発行されても、受け取るのはさらに先になってしまうのです。
さらに時間がかかるケースもある
基本的にはマイナンバーカードが発行されるのに1か月かかるとお伝えしましたが、さらに時間がかかってしまうケースもあります。
多くは以下のケースです。
・マイナンバーカード発行の申請者が多い
・マイナンバー通知カードや交付申請書を失くした
・申請内容に不備がある
順番に見ていきましょう。
マイナンバーカード発行の申請者が多い
マイナンバーカードの発行を申請する人が多い時期に重なってしまうと、人数が多い分だけ発行処理が遅くなります。場合によっては2か月以上もかかってしまうケースがあるので、なるべく早く申請するに越したことはありません。
マイナンバーカードに関する施策が展開されている時期には特に混雑するので注意しましょう。たとえばマイナポイントを付与や、マイナンバーカードがあれば給付金の申請が簡単になるといったタイミングです。
他にも確定申告をするのにマイナンバーカードがあればオンラインでできてしまうことから、確定申告の時期には込み合うことが予想されます。それらの時期を外してなるべく早く申請と受け取りをするようにしましょう。
マイナンバー通知カードや交付申請書を失くした
マイナンバー通知カードや交付申請書を失くした場合にも必要以上に時間がかかってしまいます。特にマイナンバー通知カードを失くした際には届け出る必要があるので要注意です。交付申請書を失くした場合には郵送での申請ができますが、手間がかかる上に証明写真の費用がかかってしまいます。
申請内容に不備がある
申請内容に不備がある場合もマイナンバーカードの発行に時間がかかってしまいます。マイナンバーカードの発行申請をした後に発行機関がチェックをした段階で差し戻されてしまいます。申請した時点では不備がわからないため、差し戻されてから再度申請をして、そこから1か月以上かかって発行されることになります。
マイナンバーカードを最短で受け取る方法
マイナンバーカードは即日発行してもらうことはできずに1か月以上もの時間がかかることがわかりました。では、どうすればマイナンバーカードを最短で受け取ることができるでしょうか。ここからはマイナンバーカードを最短で受け取る方法を確認していきます。
主に以下の3つの方法を守ることで、マイナンバーカードを最短で受け取ることができるようになります。
・交付申請書を使ってスマホで申請する
・手続きの際に内容不備を起こさない
・平日に受け取る
順番に見ていきましょう。
交付申請書を使ってスマホで申請する
マイナンバーカードを最短で受け取るには交付申請書を使ってスマホで申請するようにしましょう。交付申請書はマイナンバー通知カードが各人に送られてきた際に一緒にくっついていた用紙です。
上図の真ん中の部分が交付申請書です。この交付申請書があれば、記載されているQRコードを読み込むことでスマホで簡単にマイナンバーカードの発行申請ができます。逆にこの交付申請書を失くしてしまった場合にはスマホでのオンライン申請ができないため、必然的に郵送で申請するか交付申請書そのものを再発行してもらう必要があります。
交付申請書を使ってスマホで申請することが最短での発行手続きとなるため、交付申請書は失くさないようにしておきましょう。
手続きの際に内容不備を起こさない
前述の通り手続きの際に内容に不備があると、差し戻しを受けるまでにかなり時間がかかってしまいます。そこから再度申請の手続きをしていると、その分だけそのままマイナンバーカードの発行が遅くなってしまうので、手続きの内容に不備が無いように注意しましょう。
スマホのオンライン申請で内容不備を起こさないことが最短でマイナンバーカードを発行するのに不可欠です。
平日に受け取る
マイナンバーカードは発行されるのに1か月ほどかかりますが、そこから受け取りをする必要があります。その受け取りを土曜日に予約をして受け取っているとかなり遅い時期に受け取ることになります。
最短でマイナンバーカードの受け取りをしたい場合には平日に自治体の窓口に直接出向いて受け取りをしましょう。ただし込み合っている場合には受け取り手続きに時間がかかる場合があります。受け取り自体は手続きが始まってから20分ほどで済みます。
まとめ
マイナンバーカードの即日発行はできず、最短でも発行に1か月以上はかかってしまいます。少しでも早くマイナンバーカードを発行したい人は以下の3つに注意して手続きを行ってください。
・交付申請書を使ってスマホで申請する
・手続きの際に内容不備を起こさない
・平日に受け取る
今後、マイナンバーカードには様々な機能が追加されていき、利便性が向上されていくことが予測されます。すでに健康保険証の機能をつけたり、運転免許証の一体化など、様々な計画が進んでいます。
マイナンバーカードを保有することでリスクは増えますが、所持しなければいけないカードが減少すればその分リスクも下がることになります。マイナンバー自体は各人にすでに割り振られているため、必要以上の心配をするより、内容を把握してきちんと管理をすれば危険性は最小限にすることができます。
マイナンバーカードは即日発行することはできませんが、これからどんどん便利になっていくツールなのでこれを機に早めに作ってみてはいかがでしょうか。