最近流行りのスケルトン階段。とてもおしゃれですよね。我が家でも注文住宅でスケルトン階段を取り入れました。明るい!高級感!解放感!という理想の実現のためにスケルトン階段にしたものの後悔する部分ももちろんありました。
本記事では、スケルトン階段の設置を検討している方向けに、メリットやデメリット、実際に設置した我が家の後悔ポイントなどをお伝えします。
目次
スケルトン階段とは
スケルトン階段の特徴
スケルトン階段とは、壁に覆われておらず、踏み板や手すりなどの骨組みのみで作られている下の画像のような階段のことを言います。
スケルトン階段は他にも、ストリップ階段、オープン階段、シースルー階段と呼ぶこともあります。また、リビングの一角に設置されていることからリビング階段とも呼ばれることもあります。
我が家のスケルトン階段
こちらが我が家のスケルトン階段です。
我が家は3階建てで、1階から2階、2階から3階の両方の階段をスケルトンにしています。1階・2階の階段の奥を3連の窓にしたので、とても開放感があり明るいです。画像は1階部分です。
スケルトン階段のメリット
理想を現実にできたことでスケルトン階段にしたことをとても満足しています。実際にスケルトン階段にしてみて感じたメリットを整理してみます。
- おしゃれ
- 開放感がある
- 明るい
- 上下階の様子がわかる
順番に見ていきましょう。
おしゃれ
まずは、何と言ってもおしゃれに見えるところが一番のメリットではないでしょうか。スケルトン階段があるだけで、一気に高級感が増すような気がします。我が家ではスケルトン階段の側面を全面窓にしたので外の景色も取り込んで一層おしゃれ感が増して大満足です。
開放感がある
階段が壁で塞がれていないので廊下を取る必要もなく、開放感があって部屋が広く感じます。限られた敷地で大きく部屋を取ることができるということもスケルトン階段のメリットです。我が家ではリビング、ダイニング、スケルトン階段で23㎡のひとつの部屋になっているので敷地はそこまで広くなくても開放感があります。
明るい
スケルトン階段の側面にある窓だけで階段から室内まで陽の光が入ってとても明るくなります。夜中もリビングの照明だけで全体が明るくなるため、階段用に照明を設置する必要がありません。玄関はセンサー付きの照明にしているため、階段の上り下りで毎回照明のスイッチをオンオフする手間が無くて快適です。
上下階の様子がわかる
スケルトン階段がリビングの一角にあることで上下階に行く場合に目に入りやすく、上下階の様子もよく分かります。子どもがどの辺で遊んでいるかなど、フロアが違ってもある程度の様子がわかると安心感があります。
スケルトン階段のデメリット
スケルトン階段はおしゃれですが、デメリットももちろんあるのでしっかり把握して取り入れるようにしましょう。
- 音が筒抜け
- 温度調整が難しい
- ゴミが下に落ちていく
- 物が落ちる危険性
- 子どもと高齢者が危ない
順番に見ていきましょう。
音が筒抜け
やはり壁がないため、上下階の音は筒抜けになります。寝室で寝ていてもリビングのテレビの音はかなり聞こえてきます。テレワークをしている時にもある程度音を気にしないといけないので気になる人はとても気になるポイントかもしれません。
温度調整が難しい
暑い空気は上の階へ、冷たい空気は下の階へ行きやすく、温度調整が難しいです。各部屋にエアコンは入れているものの2階のリビングのエアコンで全館空調のような状態になっています。
物が落ちる危険性
やはり一番のデメリットは階段の間に隙間があるため、そこから物が落ちる危険性があります。うっかりスマホでも落としてしまえば3階から1階まで落ちてしまうということも。下の階に家族がいれば大惨事になりかねません。
子どもと高齢者が危ない
階段に隙間があることは子供や高齢者にとって危険でもあります。子どもが階段の隙間に身体が通ってしまうので、階段で遊んでいるとスポッと下の階へ落ちてしまうなんてことも。
我が家では3歳の娘がいるので私の父も危ないと思っていたようで、私たちが住み始めてすぐ手すりの下にネットを張ってくれました。
私たちもかなり心配性なので、子供が階段を上り下りするときには手をつなぐか必ず見守るようにしていました。そして「階段は危ないから絶対に階段では遊ばない」ということを口がすっぱくなるまで伝えています。すると手すりを持ってゆっくり上り下りしてくれるようになり、今の所危ないなぁと思うことはありません。子供の年齢や性格にもよるかと思うので絶対に安全とは言えませんが、対策次第では大丈夫な気がしています。
一度90歳を超える祖母が遊びに来てくれたときに階段を上り下りしましたが、こちらもそこまでの危険性は感じませんでした。逆に手すりがあるので、普通の階段と変わらず登れるような印象を受けました。普通の階段でもそうですが、踏み板の素材によっては滑りやすいものもあるので、滑ってしまいそうな場合は滑り止めの対策を取るほうがいいのかなと思います。
実際スケルトン階段にして後悔している2つのこと
上記のようなデメリットを承知の上で実際にスケルトン階段にしてみて、おしゃれだし解放感もあるし「スケルトン階段にして良かった!」と思いつつも、生活してみると想定していなかった後悔ポイントも出てきました。
スケルトン階段を検討している人は参考にしてみてください。
エアコンの効きが悪い
我が家は1階から3階までスケルトン階段にしたのですが、2階にリビングがあります。冬場は1階の冷たい空気が、夏場は3階からの暑い空気が下りてくるので、2階のエアコンの効きが悪い気がします。
もちろんそうなることは覚悟していましたが、酷暑の影響や妊娠したことも重なって、想像していた以上に暑さ寒さを感じています。
落ち着いたら対処するつもりですが、ロールスクリーンを使うなどしてエアコンをつけるときは空間を遮るなどの対策をするのが良さそうです。
ゴミが下に落ちていく
板と板の間があいているので、その隙間から当然ゴミも落ちていきます。そのため掃除をするときは3階から順番に1階まで一気に掃除しないと途中にゴミが残ります。
さらに我が家では階段の色を黒くしているため、ゴミがものすごく目立ちます。一往復するぐらいですぐに小さなゴミが気になってしまうようになるので、スケルトン階段での黒い階段はやめておけば良かったです。
まとめ
実際にスケルトン階段を設置してみて後悔ポイントもありますが、それ以上に設置してよかったなと思うことのほうが多いです。なにより高級感と解放感はスケルトン階段の最大のメリットです。
注文住宅は家族がずっと住む家なので、自分好みの家にしたいですよね。考えに考え抜いても後悔する部分はどうしても出てきてしまうものですが、この記事がスケルトン階段の設置を検討している方の参考になれば幸いです。