家づくり

理想の注文住宅を建てるまでの流れを解説|実際の経験談も紹介

注文住宅を建てようと思った時、まずなにから始めればいいか困りますよね。この記事では、注文住宅を建てる時の一連の流れと、注意するべきポイントをまとめていきます。参考にしてみてください。

【我が家の状況】
もともと土地があり、その場所に建っている古い家を壊し、新しく家を建てました。そのため、土地探しはしませんでした。地元の設計事務所に依頼をして2022年3月に注文住宅が完成し、理想の注文住宅で生活をしています。

注文住宅を建てるまでの流れ

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理想の注文住宅を建てるまでの流れはこんな感じです。

  1. どんな家にしたいか考える
  2. 予算を決める
  3. 情報を集める
  4. 施工会社選び
  5. 打ち合わせ
  6. 仮住まいに引っ越し
  7. 工事開始
  8. 完成・引き渡し

順番に見ていきましょう。

どんな家にしたいか考える

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まずは、どんな家を建てたいのか具体的に考えましょう。自分自身や家族の意見・要望を書き出し、生活スタイルに沿った理想の家を具体的にイメージすることが大事です。しっかりイメージできているかどうかで思い通りの家を建てられるか、スムーズに話が進んでいくかが決まります。

最初は、「こんな雰囲気がいいな~」「こんな部屋があるといいな~」くらいだと思います。そこから、こんな雰囲気の部屋にするためには床はこんな色がいいとか天井に木を貼りたい、ランドリールームとパントリー、土間収納も絶対に欲しいなど具体的に考えます。
もちろんここで決めたことが全てではないので、家づくりを進めていく中で、変更したり削ったりして大丈夫です。

ここでは、「自分(家族)にとっての譲れない条件を見つけること」が目的です。この時点でこんなに具体的に考えるのはまだ早いんじゃないかと思われるかもしれませんが、具体的にイメージし、譲れない条件をはっきりしておくことで、今後の流れがかなりスムーズに進みます。業者選びにも非常に役に立ちます。契約後に見積が跳ね上がるなんてことも抑えられますので、おススメです。

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予算を決める

続いて、予算を決めます。予算は、住宅ローンを組んだ時に1ヶ月に支払う金額で考えてみましょう。1ヶ月に支払う金額がいくらまでなら払えるか、自己資金をいくらまでなら出せるのかを明らかにしておきましょう。

これが分かっていれば予算が決めやすいです。予算についてもっと詳しく知りたい人はこちらをどうぞ。

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情報を集める

続いて、住宅に関する情報を集めていきましょう。「こんな感じの家にしたい」ということにもつながりますが、ネットや本などから理想のインテリアを探しましょう。

特にインスタにはたくさんのおしゃれな家の写真が載っているので参考になります。気になった画像は保存しておきましょう。

そして、住宅関連イベントやセミナー、相談会に行きましょう。「そもそも何からはじめたらいいの?」「家具・照明はどんなものがある?」「住宅ローンって?」など、さまざまな専門家が相談にのってくれます。気になっていることを質問してみるといいですよ。

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施工会社選び

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予算もこのくらい、建てたい家のイメージも湧いてきたところで、施工会社選びに入ります。会社選びは予算が大きく関わってくるところだと思います。

というのも会社によって家を建てる金額が大きく変わってくるからです。びっくりするくらい違います。必ず数社の見積もりを取り比較するようにしましょう。

施工会社の種類

施工会社はざっくり3つに分かれます。
A:大手ハウスメーカー
B:中堅ハウスメーカー
C:工務店

業者選びは非常に重要です。これが一番の要になります。我が家はCの工務店を選びました。なぜ工務店にしたのか、どうやって選んだのか、何が決めてだったのか、詳しくご紹介します。

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モデルハウスの見学

モデルハウスを見学しておくとイメージも膨らみやすいですよね。我が家では住宅展示場での見学、すでに住まわれているお家の見学、新築戸建ての販売会、リノベーションされたマンションの販売会など、何件もの物件を見て回りました。
見学するときのポイントもまとめていきたいと思います。

営業担当者選び

営業担当選びも大切です。特に私たち夫婦は営業担当重視で工務店を選びました。どんなに予算にあった会社であっても営業担当次第でやめたこともありました。それくらい営業の人をかなり重要視しています。

かなり担当者を重視したものの契約してから対応が急変し、引き渡しも4カ月超過した上に違約金も一方的に支払わないと言われている状態です。プラン作成から建築中、引き渡しまでの期間に病んでしまうほどのストレスがかかったので本当に建築会社と営業担当者は慎重に選ぶようにしましょう。

打ち合わせ

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業者が決まったら、3~4ヶ月かけて打合せをしていきます。ここで重要なのは、細かいところまで決めておくことです。例えば、コンセントの数・位置・高さや、照明の位置・数、家事動線を考えた細かい設備などです。

コンセントの高さなどはこちらから言わないと勝手に決められてしまいますし、照明も希望があるのであればここにもつけてとお願いすることを忘れずに。

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【インテリアを選ぶ際に参考にしてください】

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仮住まいに引っ越し

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我が家はもともと住んでいる古い家を解体する必要があるため、新しい家が建つまでの間、仮住まいに住まなくてはなりません。仮住まいは通常の賃貸とは異なります。

私達は近所の仲良くしてもらっている不動産屋さんに相談し、短期間で住めるところを探してもらいました。やはり短期間で良いと言ってくれる部屋は少なかったのですが、運良く駅チカのマンションを借りることができました。

仮住まいのため、あまり高い家賃を払いたくなかったのでかなり古いマンションに住むことになりました。正直、古いがゆえに不便なところがたくさんあります。ですが、しばしの辛抱と思ってどうにか乗り越えようと思います。

工事開始

5月上旬 仮住まいへ引っ越し
5月中旬 元の家の解体工事開始
7月上旬 新築の工事開始
7月下旬 基礎工事完了

・    工事中断(ウッドショックのため木材調達できず)

10月下旬 続きの工事開始
11月上旬 上棟した建物で設備打ち合わせ
12月下旬 完成物確認の打ち合わせで壁紙すら貼られずに一方的に引き渡し延期
1月下旬 玄関ドアも設置されず照明も無し、ほとんどの設備がない状態で引き渡しを求められ拒否
2月下旬 洗面台が設置されず、レンジフードの設置ミスのため引き渡し拒否
3月2日 衣類乾燥機なし、センサー照明なし、玄関ドアの商品間違いの状態で引き渡し

契約書では12月下旬引き渡し予定と書かれていますが、実際の引き渡しは3月2日になりました。工務店はウッドショックで木材が調達できないので自分たちのせいではないと言って違約金の請求に応じないまま半年以上が経過しました。

ですが、工事が中断している間も入荷状況についてや代替案などの情報や連絡をまったくしてくれなかったのに、一方的に引き渡しを伸ばされ施主側だけが負担を被るのは納得できません・・・。住宅に詳しい弁護士さんや県の弁護士会に相談しても違約金を支払わない理由にはならない見解をいただきましたが、建築会社はこちらの請求を無視し続けています。

こういったケースでは訴訟しても費用と時間がかかってしまうため、消費者の泣き寝入りが多いのですが、60万円以下の請求に関しては1回きりで判決が下される簡易訴訟というものがあります。簡易訴訟は1万円で行え、その場で違約を認められれば財産を差し押さえることができます。判決で違約を認められなければ、それはそれで請求できないものだとこちらも納得ができます。今後、こちらの動きについても記載していきたいと思います。

完成・引き渡し

完成したら住宅の引き渡しです。引き渡しの際にはローンの決済の準備も必要です。私たちの場合には最終確認をして問題なければ引き渡し日までに支払いを行い、支払いが確認できれば引き渡しという流れでした。

弁護士さんに聞いたところでは、引き渡しを受けてから支払いというのが一般的で、支払いを確認するまで引き渡さないというのはおかしいとのことでした。汎用的に利用されている契約書にも引き渡しを受けてからの支払いと明記されており、我が家はそこで争うのも面倒だったため、同日の決済と引き渡しで調整を行いました。

まとめ

我が家では経費を削るために、外構や建具を自分たちで作るようにしました。そのため理想の注文住宅の完成はまだまだこれからです。ひとつずつ自分の手でやる喜びも味わいつつ、理想のお家を完成させていきたいと思います。

注文住宅は多額の費用が必要な上に、細かいところまで決めなければいけず、担当者とのやりとりや、事務処理も多くて本当に大変なものです。しかし、一生に一度の買い物で自分が理想とするお家にできるのが注文住宅です。

同じように注文住宅を建てる方の参考になれば幸いです。

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