家づくり

注文住宅ってどんな家?建ててみた感想と大変だったこと【メリットデメリット】

夢のマイホームを考えた時にいろんな選択肢があります。中でも憧れるのが注文住宅ですよね。我が家では2022年3月に注文住宅が完成して、夢のマイホームに住んでいます。

この記事では注文住宅はどんなお家なのか、建ててみて大変だったことや感想などをご紹介していきます。これから注文住宅を建てたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。

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注文住宅はどんな家?

注文住宅とは購入した土地や所有している土地を使って、間取りなどを自由に設計して建てるお家のことを注文住宅と言います。建売や分譲といったすでに出来ている物件を購入するのではなく、自分のライフスタイルに合わせたお家を一から建築士と相談しながら作るお家です。

注文住宅の種類

注文住宅と言ってもいくつか種類があります。

フルオーダー 設備や内装を完全に自由に設計して自分好みのお家が建てられる
セミオーダー いくつかの選択肢の中から自分好みにカスタマイズできる
規格型住宅 複数種類の間取りの中から選んで建てられる

我が家では全てを一から設計して建てるフルオーダーの注文住宅にしました。理想のお家が建てられる一方で完成するまでとても大変でした。注文住宅でお家を建てるとしても自分たちに合った種類で検討してみてください。

注文住宅のメリット

注文住宅のメリットは何といっても自分のライフスタイルにあった理想のお家を実現できるところにあります。その他にも注文住宅にするメリットがあるので確認しておきましょう。

間取りや設備を自由に決められる

注文住宅では間取りや設備を自分たちで一から選んで決めることになります。様々なメーカーのショールームに出向いてひとつひとつ決めていくことも楽しい作業です。自分の書斎が欲しかった人は大きく部屋やを構えたり、掃除を最小にするためにルンバブルな間取りにすることもできます。

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限られた土地を有効に活用できる

注文住宅では限られた土地を有効に活用することができます。土地が少し高くなっているのを利用して半地下を作って駐車場にしたり、狭い土地でもスキップフロアを用いて家族構成に合わせて部屋を確保することができます。

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予算が調整できる

キッチンだけは充実させたいけど、予算が厳しいので押し入れや扉の建具を外す。など、メリハリをつけて予算を調整することができます。押し入れはスペースだけ取っておけば、後から自分でDIYすることもできます。DIYをする楽しみもできるので一石二鳥です。

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注文住宅のデメリット

注文住宅では理想のお家ができる反面、デメリットもあります。デメリットを理解した上で注文住宅を建てると後悔が少なくて済むのでチェックしましょう。

入居まで時間がかかる

注文住宅は更地に設計したお家を建てるので入居までに時間がかかります。

建築会社探し 約3カ月
設計打ち合わせ 約3カ月
建築工事 約4カ月

建てるお家の規模によっても異なりますが、注文住宅を建てるまでのおおよその期間が上記になります。土地から探す場合や住宅ローンを組む場合にもさらに時間がかかることになり、建て替えの場合にはこの間に仮住まいに引っ越すことになり、費用もかかってしまいます。

実物とイメージが異なる

注文住宅は打ち合わせしながら要望を出しますが、すべて図面を見ながら調整していきます。色味や設備など伝えていたものと異なっていたり、実際のサイズ感など完成してからでないとわかりません。住んでみてから扉の向きが反対で使いづらかったり、壁紙の色をもう少し明るくしておけば良かったなど綿密にチェックしておかないとイメージと異なるということになりかねません。

細かいところまで詰めるのが大変

注文住宅ではコンセントの数や位置、向きまでひとつひとつ細かく決めていく必要があります。アイロンかけのために高い位置にコンセントをつけられる反面、全体を考えて設備を盛り込まないとコンセントがない部屋ができたりします。細かいところを全て決めるのが本当に大変で、夫婦で好みが異なる場合にはお互いに話し合いをしてから打ち合わせをして、イメージを伝えるために写真を用意しておいたり、イメージを持っていない部分も全て決めなければいけません。

注文住宅を建てた感想

ここからは注文住宅で実際に家を建てた正直な感想を紹介していきたいと思います。

注文住宅を建てて大変だったこと

注文住宅でお家を建てると本当に大変なことが多くあります。

細部まで決めること

前述したように建てるお家のひとつひとつを細部まで決めるのがかなり大変で、本当にくたくたになってしまいました。これが注文住宅の醍醐味ではあるもののコンセントの位置から色、照明の種類、キッチンフードの高さなど全部決めないといけない上に打ち合わせの度に修正が入るので、図面を見て「こうだったっけ?」となって把握し続けるのもとても大変な作業になります。

「1階がこうだから2階はこう」などバランスも考えていると本当に大変なので床はすべて同じにするなど、なるべくモノを揃えるというのもひつです。

予算の調整

頭を悩ませたのが予算です。最初の見積もりでは程よい金額を提示されていても、やりたいことを盛り込んでいくとどんどん予算が膨らみます。(本当はやりたいことを伝えた上での見積もりだったはずですが・・・)

我が家では収納の稼働棚と扉は全て外し、造作の家具は無くして、後付けできるものは持ち込みで設置するなど、工夫をすることで700万円が削減できました。もちろんその後に自分で作ったり、持ち込んだりしているので費用がかかっていますが、それでもかなりコストを削減できました。

建築会社との調整

我が家で一番問題だったのが建築会社との調整です。このブログでは何度も取り上げていますが、本当に対応のひどい建築会社を選んでしまいました。連絡をしても2~3週間は返事が無いのは当たり前で、何度催促しても反応はなく、1か月後に「確認します」と返信がくるような業者でした。壁紙の色や間取りのコーディネートもなく、こういうことをしたいというと一番金額の高いものしか見積もりを出さず、松竹梅と出してサポートしてくれないため余計に施主側に負担がかかりました。

完成物の最終確認の打ち合わせで壁紙すら貼られていない状態で間に合わないと言われ、最終的に3度工期延長され納期を4カ月すぎての引き渡しとなり、違約金を支払わないという業者でした。建築会社や担当者によって対応は異なりますが、本当に病んでしまうほどのストレスがかかる場合もあるので業者と担当者は慎重に選ぶようにしましょう。

今のところ建てたお家に欠陥が出ていないことだけが救いです。

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注文住宅を建てて良かったこと

大変だった一方で生活していると、やはり注文住宅にして良かったと思うことがあります。

快適に生活できる

注文住宅では生活導線を考えた間取りや天井の高さ、キッチンの高さなど細かく決めることができるので、限られたスペースでも快適に生活ができるようになりました。デッドスペースも減り、人が来るエリアは生活感を最小にできる一方で、しっかりと収納もできてストレスの無い生活ができるようになりました。腰をかがめる機会も減って腰痛も解消されましたw

子どものスペースも確保できた

将来的に子ども部屋にする場所だけでなく、リビングの一角に子ども用のオープンスペースができたので、子どもを自由に遊ばせつつも目を離すことなく自分のこともできるようになりました。それまではずっと子どもに付きっきりで見ている必要がありましたが、子どもも自由に遊べて親も自分の時間が持てるようになりました。

周囲の人が喜んでくれる

新築のお家ができたら親戚やお友達など周囲の人が遊びに来てくれますが、その時に注文住宅で建てて良かったなと実感します。注文住宅だと生活のために快適性を求める場所と見せるためにオシャレにしておく場所とメリハリをつけられるので、お友達が来ると「モデルルームみたい!」と言ってくれます。

親戚が来た時も「こんなお家ができるんだね」と言って楽しそうにお家を探検してくれます。我が家は祖母が一人で住んでいたところに子どもが生まれる前から夫婦で一緒に住ませてもらっていました。祖母が骨折して施設に入った後にお家を建て替えることになったのですが、完成後に祖母にお家に来てもらった時には「これだけのスペースでこんな立派なお家が建つなんて」と泣いて喜んでくれました。

家具や庭をアレンジできる

オシャレな部屋にするにはどんな家具を置くか、子どものスペースにはどの棚を置くか、外観に合わせて庭には何を植えるかなど、打ち合わせのうちからイメージは膨らみます。引き渡しが終わればイメージを実現して、自分だけのお家にしていく喜びがあります。どこまでもこだわった家作りができるのも注文住宅ならではです。

住宅に関する知識を学べた

注文住宅を建てていく中で住宅に関する知識を学ぶ機会がたくさんあります。お隣に陽が入るように決められていたり、防火地域では窓が高くなるなど、初めて知ることが多く、街中を歩いていてもお家の見方が変わってきます。

注文住宅を建てて楽しかったこと

最後に注文住宅を建てていく中で楽しかったことを紹介します。

いろんなお家を見学できた

注文住宅のイメージを作るためにたくさんのお家を見学しました。住宅展示場でモデルルームを見るだけでなく、実際に住んでいるお家を見学させてもらったり、いろんな工夫や新しい設備もそこで知ることができました。一日見学ツアーなんかも無料で参加できて、お昼はバイキングが食べられたりもするので、それだけでもすごく楽しい体験でした。

理想の生活スタイルをイメージできた

注文住宅は自分の理想のお家を建てます。細部まで設計を考える中で自分の理想はどういうものなのか、将来どうしたいのかを考えるきっかけになります。子どもが大きくなるまでこういう生活をしたい。子どもが大きくなったらこうしてあげたい。子どもが自立したらこういうことがしたい。子どもに家族ができたらこうしたい。イメージがどんどんできてきます。イメージを膨らませながらお家と一緒に生きていく楽しみがあります。

自分で完成させる楽しみがある

お家の引き渡しをしても本当の完成はこれからです。実際に生活してみて必要な家具やお庭を少しずつ自分たちの手で整理していって完成します。ここに大きな鏡を置きたい。ここには絵を飾りたい。家庭菜園をしたい。などやりたいことがたくさんあります。幸いなことに我が家では2人目の子どもに恵まれて育休を取ることにしました。これから時間をかけてゆっくりとお家を完成させていきたいと思います。

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