注文住宅で工務店に依頼する時に気をつけたいのが、その工務店が良い工務店なのか悪い工務店なのかということですよね。大手の施工会社であれば有名なので安心してお願いできますが、小さな工務店だと施工不良や夜逃げなど何かと不安になります。
大金を支払ったのに家が建たないという事態にもなる可能性だってあります。それは最悪のケースですが、そこまでいかなくても良い工務店に施工を依頼できなければ、理想の注文住宅が後悔だらけの住宅になってしまいます。
そこで本記事では、何社もの工務店と相談した経験から、良い工務店と悪い工務店を見分けるポイントをご紹介していくので参考にしてみてください。
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目次
注文住宅を工務店に依頼する際の見極めポイント
私たちは注文住宅を建てるために10社以上ものハウスメーカーや工務店に相談をしてきました。最初はよくわからないなりに何社も相談を進めていると対応の違いが見えてきます。実際に契約を進めてからも失敗したと感じる部分もあるので、良い工務店と悪い工務店との見分けるポイントをご紹介してきます。
実際に建った家をOB訪問できる
大手住宅メーカーでは当たり前ですが、そのメーカーや工務店で建築したお家に訪問させてもらう「OB訪問」があります。実際に建った住宅に住んでみての感想を聞いたり、こだわりポイントをマネすることができるので、必ずOB訪問はやっておきたいところです。
大手メーカーではOB訪問ができて当然で安心感もありますが、小さな工務店ではOB訪問をさせてもらえない場合があります。工務店側がOB訪問ができると言っても何だかんだと言ってOB訪問をさせてもらえない場合には、その工務店を選ぶのはやめておきましょう。
OB訪問させてもらえない場合にも理由があり、OBが工務店や建った住宅に対して良い印象を持っていないがために協力してくれていないことが考えられます。OB訪問をさせてもらえないまま注文住宅を依頼すると、本当に建築実績があったのかと不安にさいなまれるので、OB訪問ができない工務店は選ばないことをおすすめします。
見積書の明細と工務店の管理費まで確認できる
工務店の中には見積書の明細を見せてくれないところがあります。金額だけは提示するものの明細が無いため要望した内容がきちんと盛り込まれているか確認できないのです。同じ基準で比較するためにも見積書の明細をきちんと出してくれる工務店を選びましょう。
要望事項に加えて、明細で確認しておきたいのが工務店の管理費です。建築までの管理費用として工務店の収入となる項目があります。この管理費は必ずチェックしましょう。
管理費は工務店によって異なりますが、私たちが見てきた工務店ではおよそ建築費用の5%~15%程度で設定されているところが多くありましたが、中には25%という管理費を設定されている工務店があります。3,000万円~4,000万円の25%となると750万円~1,000万円も手数料で加算されることになります。
安ければ良いというわけではありませんが、高すぎると理想を実現させることができないので、後悔しないためにも管理費は必ずチェックしましょう。高すぎる管理費を設定している工務店ほど明細を見せてくれないので注意してください。
担当者がこまめにサポートしてくれる
担当者のサポートもチェックしておきましょう。どこの工務店でも契約するまでは丁寧に対応をしてくれますが、契約したとたんに態度が変わるというのもよくある話です。
実際に私たちも契約してから嫌な態度を取られるようになり、こちらの要望をきちんと反映してもらえていないケースや、スケジュールの確認で連絡をしても1カ月以上もまともに回答してもらえないということが多々起きるようになりました。
次第には説明もなく見積書に新しい項目が付け足されていたりなど、工務店の問題だけでなく担当者の問題もあるのでこまめなサポートをしてくれる人なのかどうか、担当者を見極めるのも大事なことです。
ちなみに住宅展示場などで気に入ったメーカーがあった際に、他の地域の住宅展示場へ行っても、後日から同じ担当者のサポートを受けることになります。工務店は良いけど担当者がちょっと。という場合には、担当者を変えてほしいと工務店に直接伝えましょう。
耳障りの良い言葉が多い工務店は注意
良い工務店と悪い工務店を見分けるポイントをご紹介してきましたが、それ以外にも注意しておきたいのが耳障りの良い言葉が多い工務店です。
注文住宅は理想のお家を建てるものなので、こちらが要望する内容は当然ながらとても良いものです。それを「良いですねー!それも入れましょう!」などと耳障り良くトントンと進めていく工務店には注意が必要です。良いものを入れると、どうしても費用も上がってしまいます。褒めちぎってくれるような工務店は契約前にフルスペックの見積書を作ってくれないケースがあるからです。
私たちも実際に契約してから500万円~600万円の金額が上乗せされるということになって真っ青になりました。無くても自分たちでどうにかできるところを削りに削って元の金額水準にしました。注文住宅で削れる項目も今後ご紹介していきますが、耳障りの良い言葉が多い工務店には注意しましょう。
誠実な対応をしてくれる工務店ならば、要望ヒアリングの時点で「これを入れると予算を超えてしまう」とはっきり伝えてくれます。それを知った上で予算を超えるのと、契約してから予算が超えているのでは大きな違いです。良い工務店を見つける参考になれば幸いです。