つわりの程度は人によって異なりますが、きつい人は本当にきついもの。私もかなりつわりがきつい方で仕事どころかソファから一歩も動けませんでした。長期で仕事を欠勤ことになってしまったのでどうにかならないかと思っていたところ、つわりでも傷病手当金が出ることを知りました。
今日は、私がつわりで診断書を出してもらい、傷病手当金をもらった実体験を紹介します。つわりがひどくて仕事ができないという人は傷病手当金をもらう参考にしてみてください。
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つわりで休むも、最初は無給
つわりがひどくなり、途中から仕事に行くことができなくなりました。そのため、結局1か月ほどお休みを頂くことになりました。幸いなことに、私の業務が激務ではないこと、また直属の上司や先輩も出産・子育てされている方が多く、つわりの苦しさを理解してくれて快く休ませて頂きました。感謝。
ただ当時、有給休暇がほとんどなかった状態だったので、休みは、ただの欠勤=無給でした。最初はそれでもしょうがないと思って無給を覚悟していたのですが、ネットで調べたり周り人の話を聞いてみると、どうやらつわりでも傷病手当金というものがもらえるらしいという情報を得ることができました。
そもそも傷病手当とは
病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けられた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。(全国健康保険協会より)と、あるように、病気やケガで休んだ時に支給されるものですが、つわりって病気やケガにあたるのでしょうか。それが私には一番の疑問でした。
妊婦検診もそうですが、妊娠は病気ではないので保険がききません。そう考えると、つわりも病気にはならないのではと思っていました。しかも私は、つわりで日々寝たきりの状態でしたが、入院することもなく、病院で点滴をうつほどには至りませんでした。
なので、なおさら傷病手当に当てはまらないのではないかという懸念がありました。そこで、まずは上司に相談しました。
「つわりで傷病手当はもらえるものでしょうか?」
「どうだろうね、保険関係は人事が担当しているから人事に確認してみて」
と言われさっそく、人事に確認しました。
「つわりで傷病手当はもらえるものでしょうか?」
人事でもすぐにはわからなかったのですが、加入している保険事業組合に確認してくれました。すると、
「診断書があれば出るよ」
とのことでした。やっぱり診断書が必要かーと思いながらも、ダメもとで病院に聞いてみることにしました。
診断書が必要
次の検診時。先生に事情を説明しました。
「つわりがひどく1ヶ月近く仕事を休んだので、その間の診断書を書いて頂けないでしょうか?」
とお願いしました。すると、入院も点滴も治療らしい治療は受けていないにもかかわらず、診断書を書いてくれることになりました。診断書作成代金はとられましたが笑。そして作成には数日かかりました。
診断書には「妊娠悪阻」と書かれていました。
また、いつからいつまでの期間を「妊娠悪阻」として休んでいたか、先生に記入してもらう必要があったので、人事にも確認をしてあらかじめ自分が休んだ日にちを把握してから診断書のお願いをしました。(月をまたいだり、有給があったりすると請求できる期間が変わってくるようなので)
こうして、微々たる金額でしたが傷病手当金をもらうことができました。
つわりで傷病手当をもらえるとは思っていなかったので、何事も聞いてみるもんだなーと思いました。
仕事に復帰
つわりがだいぶおさまってきたので、仕事に復帰することになりました。一日中気持ち悪いというのは少なくなったけれど、時々吐き気は襲ってくるので、特に通勤が大変でした。満員電車はつらすぎるので時間をずらしてなるべく空いてる時間で行くようにしました。
それから、上司に相談して勤務時間を繰り上げてもらうことにしました。上司の許可と人事の許可が必要なため、上司と仲良くしておくのはもちろん、人事とも良好な関係を築いておく必要があるなと思いました。
最初にも書いたように、私の職場は女性が多く、出産・育児をしている方が多い環境だったので、「出勤するのはつわりがおさまってからで大丈夫だよ」と言ってくださり、長めのお休みを頂くのも比較的楽でしたが、やっぱり何日も何日もお休みをするのは心苦しかったです。
もし職場が男性ばかりで妊娠やつわりがあまり理解されないような環境だったら、精神的にもかなりつらかっただろうなと思います。妊娠・出産を考えていてお仕事をされている方は、いざ自分が妊娠したときに困らないようにその職場で使える権利や制度などについて確認をしておいたほうがいいかと思います。
というわけで、つわりでも傷病手当がもらえます。ご参考になれば幸いです。