注文住宅で家を建てる時に悩むのが部屋の配置や使い方です。建売の場合にもすでにある部屋をどういう使い方をするかで生活の快適さが変わってきます。我が家は3階建ての注文住宅ですが、間取りを決めるのに悩みに悩みました。
今回は悩みに悩んだ中で「これがよりベターだ!」と至ったものをご紹介していきます。3階建てのお家で上手に部屋を使いたいと考えている方は参考にしてみてください。
目次
3階建ての我が家の大まかな間取り
我が家の大まかな間取りがこちらです。
3階 | 寝室・クローク・子ども部屋・トイレ・洗面 |
2階 | キッチンリビングダイニング+パントリー+キッズスペース(1部屋) |
1階 | 玄関・シューズクローク・書斎・トイレ・洗面・ランドリールーム・浴室 |
あまり土地が広いわけではありませんが、一部屋を大きくしたくて2階はキッチンリビングダイニングをひとつにしてパントリーとキッズスペースも加わった大きな部屋になっています。ほとんどの時間をこの2階で過ごすため、2階は力を入れています。
寝室を3階にした理由
寝室を3階にしたのには主に眺望と温度管理にあります。まずは3階に寝室を持ってくるメリットとデメリットを見ていきましょう。
寝室を3階にするメリット
朝起きた時の眺望が良い
何と言っても3階だと朝起きた時の眺望が良くなります。眺望が良くなるかどうか周囲の住宅環境にもよりますが、少なくとも日当たりは1階よりも2階の方が、2階よりも3階の方が良いので朝起きて気持ち良く日の光を浴びることができます。
温度管理がしやすい
3階だと夏場は屋根に直射日光が当たって暑くなりますが、日中はほとんど寝室に行きません。夜には窓を開けておけば3階なので空気が通りやすくてエアコンの効きも良くなります。また冬場は暖かい空気がたまるため、寒い地域だと最上階の寝室が最適です。
寝室を3階にするデメリット
雨音がうるさい
3階に寝室がある場合、すぐ上が天井になるため雨の日には雨音が屋根に当たる音がそこそこ気になります。屋根の材質によっても異なると思いますが、温度や明るさよりも音が気になるという人は3階寝室は向かないかもしれません。
有事の際に家から出るのが遅くなる
地震や家事など有事の際には1階であればすぐに飛び出すことができますが、3階だと家から飛び出すのに時間がかかってしまいます。万が一のことが気になる方は1階に寝室がベストかもしれません。
子ども部屋を3階にした理由
我が家では子ども部屋を3階にしています。少し大きめの部屋にして将来的に2部屋に分けることを想定して扉も2つつけています。
子ども部屋を3階にするメリット
使わない期間は物置にできる
まだ子どもが小さく子ども部屋として活用できていませんが、使わない期間には子ども用のおもちゃや季節物の洋服などの物置にしています。1階に子ども部屋にして使わない期間は客間にするという方法もありますが、子ども部屋として活用するようになったら客間が無くなってしまうので我が家では採用しませんでした。3階で物置として活用することで普段は1階と2階の行き来だけの生活導線で楽に過ごしています。
使わない期間で寝かしつけの分担ができる
将来的に2つに部屋を分けるため広めになっていることで、半分はベッドを敷いてあり、まだ生まれたばかりの子どもを寝かしつけと上の子の寝かしつけを部屋を分けて分担することができます。どうしても夜泣きや寝付けないということで子どもの睡眠を妨げてしまうことは起きてしまいますが、寝室が3階なのでどちらかが泣いたらお互いにすぐにフォローできるのもメリットです。
子どもの動きがわかる
子どもが大きくなってきちんと子ども部屋として活用し始めたら心配になるのが、子どもの様子がわからないことです。1階だと部屋から出て外出た時には気づかない場合もあるかもしれません。3階にしておけば我が家では必ずリビングを通ることになるので、子どもがどこかに行く時も動向を把握しやすくなります。
プライベートを確保できる
子どもの動向を把握しておきたくて2階のリビング横に子ども部屋を作るということもよく聞きましたが、リビング横だと子どもが何かに集中したい時にどうしてもリビングの喧騒が届いてしまって妨げになってしまうのではないかと考えました。ワンフロア違っているだけで子どものプライベートが確保できるのであれば、そうしてあげるのが良いと判断しました。眺望の良い子ども部屋という小さい時の憧れもあったので実現してみました。
子ども部屋を3階にするデメリット
夏場は暑い
冬場は暖かくなりやすいですが、夏場は暑くてすごしにくいということがあります。夜寝る時だけなら冷房が効くので良いですが、日中は厳しくなります。3階だと避けようがないので回避策として2階のキッズスペースを将来的に勉強用のデスクを作って設置しようと考えています。また1階の書斎も使えるようにすることでより集中しやすい環境を用意しようと考えています。
部屋に閉じこもったら様子がわからない
子どものプライベート確保と引き換えに、部屋に閉じこもったら様子が全くわからなくなります。できる限り家族が触れ合えるお家作りをした上でプライベートを確保することで、家族の時間を作るようにしています。
2階をキッチンリビングダイニングにした理由
2階はキッチンリビングダイニングでひとつの大きな部屋になっています。2階をひとつの部屋にすることでいろいろとメリットが生まれます。
キッチンリビングダイニングを2階にするメリット
広い部屋で快適に過ごせる
キッチンリビングダイニングを全てまとめてひとつの部屋にすると単純に部屋が大きく取れます。窓も共有してより明るく広く感じるので広い部屋で快適に生活をすることができます。
家族を感じられる
日常的に家族がいるのがリビングであり、作業が多いのがキッチンなので作業をしていても家族が近くにいることを感じられます。キッチンをアイランドにすることで会話しながら料理ができるので生活の充実感をより感じることができます。
食事の準備と片付けが楽になる
キッチンとダイニングがつながっていると料理を出すのも片付けるのもとても楽になります。料理をする姿が見えるので子どもも積極的にお手伝いをしてくれるようになり、教育にも良い環境にできます。
勉強を見ながら家事ができる
ダイニングで子どもの勉強や宿題をするようにすれば家事をしながら教えることもできます。仕事や調べ事などをする際には一緒に作業をすることができますし、子どもが集中したい時にはキッズスペースをスタディスペースにすることで環境を分けることも可能です。
キッチンリビングダイニングを2階にするデメリット
雑音が気になる
ひとつの部屋にキッチンリビングダイニングをまとめることで、どうしても他の雑音が気になってしまいます。勉強している時にテレビの音が聞こえたり、仕事中に子どもの遊び声が聞こえたりと、他の雑音が気にする人は気になってしまうでしょう。
エアコンの効率が悪い
部屋を広くすることでエアコンの冷暖房効率が悪くなります。出力の大きいエアコンにして快適さを確保するか、ある程度は目を瞑るか冷暖房効率を良くする工夫をする必要があります。
浴室を1階にした理由
浴室を1階にするメリット
1階は冷たい空気が溜まりやすいので、滞在時間が少ない設備を置くようにしています。熱効率を考えると1階に浴室が最適だと考えました。浴室を1階にすることでお風呂の後の熱気が上の階に上っていくため、お家全体を暖める効果があります。
浴室を1階にするデメリット
滞在時間が少ないとは言え、服を脱ぐため冬場はとても寒くなります。入浴前に脱衣所を暖めておかないと寒がりの人にとっては辛く感じるかもしれません。
ランドリールームを1階にした理由
ランドリールームを1階にするメリット
1階に脱衣所があると脱いだ服を洗濯するためにランドリールームも同じ場所にあれば家事導線が最短になり家事時間が短くなります。我が家は脱衣所がランドリールームになっているので洗濯するものを移動させる手間がありません。
ランドリールームを1階にするデメリット
洗濯物を干す庭がない場合、洗濯したものを干す時にベランダまで移動させる必要があります。水分を含んでいるため移動させるとなると重労働になります。衣類乾燥機を使って洗濯物を干すという家事を短縮させることで解消したいところです。我が家ではガスで乾燥する幹太君を設置して洗濯の時短をしています。
書斎を1階にした理由
書斎を1階にするメリット
自分だけの書斎というものに憧れる人も多いと思いますが、土地や予算が限られるため、なかなか取り入れにくいという人も多いはず。1階に書斎を作ると冬場は寒くなってしまいますが、書斎兼客間とすることで来客時に使用することができます。客間があれば人に見せるエリアを最小限にすることができるので一石二鳥です。
書斎を1階にするデメリット
書斎とすると滞在時間が長くなり冬場は足元がとても寒くなるため、冷暖房設備を準備する必要が出てきます。また客間は複数の椅子などを置くことを考えるとそれなりにスペースを確保する必要があります。
3階建てでいろんな部屋の使い方を考えるのも楽しいです!
我が家では熱効率を考えて1階に浴室、3階に寝室という作り方をしました。そして夢見ていた広いキッチンリビングダイニングを一部屋にして2階にまとめたお家を建てました。
いろいろ憧れていたことを実現してみても、生活を始めてみると「こういうものにしても良かったな」などいろいろ考えます。マイホームを建てる前からいろいろ考えている時間が楽しいものでした。ぜひ3階建てで部屋の使い方の参考にしていただき、楽しんで検討してみてください。