注文住宅は3回建てないと理想のお家はできないと言います。しかし、実際に何度もマイホームを持つことはできないので、1回でなるべく理想のお家になるようにしたいものですよね。我が家は新築で注文住宅を一から建てて、ほぼほぼ理想の形にできたと思っていますが、それでも後悔していることもあります。
今回は新築注文住宅を建てて後悔したことと、やっておいて良かった点も合わせてご紹介していきます。これから新築で注文住宅を建てる検討をしている人は、なるべく後悔が無いように参考にしてみてください。
目次
新築注文住宅の建物で後悔したこと
実際に生活をし始めてていて不具合や大きな後悔ないものの、実際に住んでみるとやはり「あれ?」と思うことは少なからずあります。まずは建物に関して後悔したことをご紹介していきます。
黒い壁の傷が気になる
我が家は早い段階で外壁は黒にすると決めていて、何の疑いもなく黒い壁にしました。年季が経つと雨で汚れの跡がつくのが見えにくくなって良いかなと思っていたぐらいです。多少の砂埃などは目立ってしまうかなとは思っていたのですが、汚れ以上に傷が目立つのが気になっています。
外壁の素材にもよると思いますが、汚れ以上に傷がついたところが白く目立つのです。よその黒いお家を眺めていた時には気づかなかったのですが、よそのお家もよく見てみると傷の跡が入っていたりします。
他人から見たら気にならないものの実際に自分のお家になると気になってくるもので、自分で傷をつけないように注意していても何かの記号のようなものをわざわざつけていくような人もいるので黒い壁を検討している人は留意しておきましょう。
ベランダのひさしを付ければ良かった
我が家は3階建てになっていてそれぞれベランダがついているのですが、ベランダ自体がひさしになる構造になっています。そのため3階のベランダにはひさしがなく、直射日光が当たってしまいます。
3階は寝室のため、当初はベランダにひさしが無くても良いかと思っていたのですが、直射日光が部屋のなかにも入ってしまい、部屋がとても暑くなってしまいます。3階なので屋根が厚くなるのも相まって夏場は大変です。
雨どいや配管の位置まで見れば良かった
住宅メーカーがデザイン性にこだわりを持っていたので良いようにやってくれているだろうと思って気にしていなかったのですが、建物の構造や雨どいの位置から配管がどうしても家の正面にしないといけないと、家が建ってから言われました。
見返してみると確かに図面には配管と最初から記載されているのですが、「なんで打ち合わせの時に言わないの?」「デザインにこだわってたんじゃないの?」と揉めましたが、時すでに遅しです。おしゃれな住宅の正面真ん中には雨どいから流れてくる配管が通っています。
注文住宅でこだわりのあるお家を建てる場合には、打ち合わせの時に雨どいや配管の位置も気にしておくのがおすすめです。事前に会話できていれば雨水の流し方やベランダの位置など相談できるので、住宅メーカーから話に上がらなければ自分から言うようにしましょう。
新築注文住宅の間取りで後悔したこと
建物の構造だけでなく、間取りに関しても後悔する部分があります。ほんのちょっとした差で利便性が変わるので参考にしてみてください。
廊下を減らして土間を広くすれば良かった
我が家ではドアも最小限にして廊下も最小限にしているのですが、我が家の玄関スペースは半分が土間で半分が廊下につながっている状態になっています。これをすべて土間にして広くすれば良かったと思っています。
生活をしていると子どもが靴を履き替えたり、お年寄りが靴を履き替えたりするのを手伝う際には土間に降りて対応をします。また来客の時にも最初はみんな土間に入ってくるので、廊下のスペースよりも土間のスペースが広い方がお家に入りやすいと感じています。
スケルトン階段は黒色以外が良かった
我が家ではおしゃれで開放的なのでスケルトン階段を採用しました。コストは上がってしまうものの階段横に窓もつけてとても開放的でとても気に入っています。しかし、生活を始めて少し気になることもあります。
ひとつめは階段を黒色にしたことで埃が目立ってしまっていることです。スケルトン階段は壁が無いので上階のゴミがそのまま落ちてきてしまいます。そのため、掃除をしても埃が溜まりやすい上、黒い階段で目立ってしまうのが後悔ポイントです。
風通しを考えた部屋作り
依頼した住宅メーカーの建築士が窓を減らしてコストを下げる前提で間取りを作成したのですが、私たちとしては窓を多くして自然光を取り入れたかったため、図面ができてから窓を追加するような形になりました。
当初は家の片面にしか窓が無いような極端な図面だったので、窓を多く取り入れて良かったのですが、追加した窓が片開の窓だったので風通しが悪く、夏場は熱気が逃げないような作りになってしまいました。窓の数も少ないのでもっと風通しを考えて引き違いの大きめの窓を取り入れて風通しが良い部屋にできれば良かったなと思います。
扉の向き間違い
コストを下げるために廊下や建具などを最小限にしているので、扉もトイレや浴室くらいにしかありません。その扉が浴室に向かって開くようになっていて、浴槽の蓋が倒れると中に入れなくなっています。
一度、蓋が倒れてしまって入れなくなったのですが、その際には扉を外すしかなく、大がかりになってしまいました。図面の時に扉の向きに気付けば良かったのですが、浴室の出入りも狭くて日常的に不便なので大きな後悔ポイントになっています。
新築注文住宅の設備で後悔したこと
家具や家電は後から追加できますが、お家の設備は後から設置するのは難しいですよね。建てたばかりでリフォームはしたくないですし。あの設備をつけておけば良かったというものもいくつかあります。
浴室に暖房を付ければ良かった
浴室乾燥機は不要だと思っていたのですが、浴室の暖房は浴室乾燥機と同じ設備になるため、設置するかどうかとても悩みました。結果設置しなかったのですが、とても寒がりということと冬場はとても寒くなる地域に住んでいてるため、生活を始めるとやはりとても寒く、結局、脱衣所に暖房器具を置いて浴室まで温めるということをしています。浴室暖房はつけておけば良かったと後悔しています。
全館空調もあり
浴室だけでなく脱衣所やトイレなどお家全体が寒くなるのと、スケルトン階段を取り入れているため、暖気がどんどん抜けていくこともあり、全館空調にしても良かったかなと思っています。各部屋にエアコンを設置するくらいなら全館空調ひとつにして、家中どこにいっても暖かいというのには憧れますよね。
新築注文住宅の外構で後悔したこと
外構工事は住宅メーカーではなく、自分たちで外構業者を探して別途依頼をして完成させました。しかし、一通りやってみてからこうすれば良かったなというものは出てきます。
全てを別の外構業者に依頼すれば良かった
ほとんどの外構を自分たちで探した外構業者に対応してもらったのですが、玄関の前に設置している駐車場は住宅メーカーの方で対応してもらいました。構造的に基礎部分に合わせてお願いしないと難しいのかなと思い込んでしまっていましたが、他の部分を外構業者に依頼しても問題なく対応してくれました。最初から全て同じ業者で依頼していれば統一感のある整った外構にできていたなと後悔しました。
色のメリハリを強くすれば良かった
境界線や土留のためにブロックを使っていますが、ブロックの一列だけ色を変えて少しデザイン性を持たせています。ブロックの見本を並べて見ていた時には「けっこう色が違うな」と思っていたのですが、実際に設置されると思ったよりも色の違いが出ておらず、意識して見ないと気付かないくらいでした。色のメリハリをつける時は思い切ってやった方が良かったなと思います。
新築注文住宅の業者選びで後悔したこと
我が家の一番の後悔ポイントは業者選びです。一番大事なところで失敗したと後悔しているのでみなさんも本当に気を付けてくださいね。
住宅メーカー選びを失敗した
このブログでは何度も取り上げていますが、我が家では住宅メーカー選びを本当に失敗しました。十数社を比較して費用とデザインの良さで決めたものの、契約後に担当者の対応が変わり連絡が途方もなく遅い、希望が見積もりに組み込まれておらず結局高くついた、など散々でした。
挙句の果てには契約に記載した引き渡し期限から4カ月も遅れての引渡しとなった上に、違約金は支払わないという対応をされています。契約書があろうと一個人では多くの場合で泣き寝入りするしかなく、体調を崩すほどにメンタルも追い込まれてしまいます。
建ってからのメンテナンスなどもあるので、本当に信頼できる住宅メーカーかどうかもっと細心の注意を払えば良かったと後悔しています。現在は住宅メーカーに対して訴訟を起こしているので、結果が出れば更新していきたいと思います。
住宅ローンの担当者で失敗した
私たちの場合は住宅メーカーだけでなく、住宅ローンの担当者にも問題がありました。できることをできないと言って対応をしようとしなかったり、最初から何度も伝えていることを忘れられていて必要資料の取り直しなどで融資が遅れるといったグダグダの担当者にあたってしまいました。
例えば、支払いが分割になるので分割でのローンをお願いしたものの「分割はやっていない」と回答され、公式HPを細かく確認したら分割にも対応している記載が小さく入っている。再度、窓口に押しかけて記載があるのになぜできないのかと問い詰めてやっと「審査に出してみます」といった状態。結果は何の問題もなく分割ができました。
そんなちょっとしたことで何度も店舗に足を運んで、書類を書き直してという対応を期限ぎりぎりにやらなければならなかっため、住宅メーカーの対応と相まって相当のストレスでした。
金利が良い場合には融資してもらう金融機関を変更するのもためらわれますし、他の金融機関を探すには労力も大きくなります。担当者を変えてもらえればラッキーですが、他に担当者がいない場合もあります。担当者の対応が悪い場合には早めに担当者の変更を申し出るか、代わりがいない場合には上司を呼び出して最大限のフォローをしてもらうように対応してもらいましょう。
新築注文住宅でやっておいて良かった点
注文住宅を建てて後悔したところもありますが、こだわってやっておいて良かったというものも当然あります。やっておいて良かったところも一部ご紹介しておきます。
見えるところは妥協しなくて良かった
我が家ではキッチンリビングダイニングをひとつの部屋にまとめていて、来客時にはここで対応しています。この部屋の設備や家具だけは少し頑張って充実させました。やはり人が見るところ、過ごす時間が長いところが充実していると生活も充実します。
過剰な設備をできる限り削減した
見えるところは充実させた一方で過剰な設備をできる限り削減したことで費用を500万円以上も下げることができました。後から自分でDIYして設置するものなどもありましたが、DIY自体も楽しく、不便になることもないのでやって良かったなと思っています。
他にもやって良かったことがたくさんあります。細かくポイントをまとめているので、こちらも参考にしてみてください。